Author Archives: mori

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専攻:理科教育 主要論文:非識別性多肢選択問題の誤答分析の方法、日本教育工学会       計量法改正がもたらした「重さ・重量・質量」の混乱、物理教      育、 Vol.65-1,20-25,2017        

続KBGK報告

By   2016年10月11日

▓続KBGK研究会 第197回 (2019年11月15日)

・ 場所:東大・駒場
・議題
1.長寿命2連振り子の連成振動の実験(霜田光一)
2.連振り子・2準位原子の量子コヒーレンスの球表示(霜田光一)
3.作用反作用とつりあう力

4.左右耳別音うなりと周波数の下限値について

▓続KBGK研究会 第196回 (2019年8月23日)

・ 場所:都立戸山高校・物理講義室(新館4F)
・議題
1.長さ1.9mのフーコー振り子の実験(霜田光一)
2.力学台車の「ちょん押し」(廣井禎)
3.糸電話(紙コップ利用)
4.左右の耳で別けて聞く3音のうなりの実験(小林英一)

▓続KBGK研究会 第195回 (2019年4月19日)

・ 場所:東大・駒場
・議題
1.気まぐれモーターにおける対称性の効果(霜田光一)
2.「新SI」と物理教育(鳥井寿夫)
3.高校での電磁波の扱い(1965年~現在)(廣井禎)
4.左右の耳で別けて聞く3音のうなりの実験(小林英一)

▓続KBGK研究会 第194回 (2019年2月1日)

・ 場所:都立戸山高校・物理講義室(新館4F)
・議題
1.“ごく簡単にできる連生振り子”による第2高調波発生
(霜田光一)
2.整流子がない磁石モーターが回る理由(霜田光一)
3.高校初年度時での放射線の扱い、再考(廣井禎)
4.左右の耳で別けて聞く3音のうなりの実験(小林英一)
5.アルミホイルで囲った場合の赤外線反射実験(小林英一)

▓続KBGK研究会 第193回 (2018年11月2日)

・ 場所:東大駒場
・議題
1.連生振り子による第2高調波発生(霜田光一)
2.ゴム紐結合とピアノ線結合の連成振り子の比較(霜田光一)
3.高校での電磁波(廣井禎)
4.3音のうなりと2音の濁り音の帯域(小林英一)
5.スポーツの力学から(兵頭俊夫)

▓続KBGK研究会 第192回 (2018 年7月20日)

・ 場所:都立戸山高校・物理講義室(新館4F)
・議題
1.ラトルバックの理論と実験 (霜田光一)
2.製作したラトルバックの動き(横田憲治)
3.ごく簡単にできる連成振り子(霜田光一)
4.力学台車による連星振動(増子寛)
5.昨年度大阪大学入試問題もうひとつの視点(広井禎)
6.左右の耳で別々に聞く方形波のうなり実験(小林英一)
7.kgの意味に混乱する高校生の実情調査と対策(森雄兒)

▓続KBGK研究会 第191回(2018年4月27日)

・場所:東大駒場16号館1F物理学義室(107会議室)
・議題
1.連成振り子とパラメトロンと量子コンピューターに共通する物理(霜田光一)
2.単位シーベルトの伝え方(広井禎)
3.原子物理の先駆者長岡半太郎(霜田光一)
4.方形波音のうなりの実験(小林英一)
5.ふたりの声のうなり実験(小林英一)
6.目を細くしたときの光芒(横田憲治)
7.近く、電流の定義が変わる(久我隆弘)

▓続KBGK研究会 第190回(2018年2月2日)

2018 年2 月2日(金) PM6~8
会場:都立戸山高校物理講義室(新館4F)
・議題
1.第3高調波発生連成振り子(霜田光一)
2.非線形連成振り子による第2高調波発生
(霜田光一)
3.KBGK発足前後(広井禎)
4.二度撫で三題(横田憲治)
5.左右の耳で聞く同位相音、逆位相音の比較実験(小林英一)
6.スノーボールアースの年表
過去の発表テーマのリストなどは、TOPページ上部のメニューまたは、下記の過去のKBGKの報告をクリックすると見ることができます。

▓続KBGK研究会 第189回(2017年11月17日)

・場所:東大駒場
1.PSSC物理表紙写真のグラフ解析(霜田光一)
2.気柱共鳴のつるまきばねによる可視化説明(横田憲治)
3.自始動する整流子のない磁石モーター(霜田光一)
4.重力波の本(一般向け)から(広井禎)
5.左右の耳で別々に聞く音のうなり(小林英一)
6.スノーボールアース(金城啓一)

▓続KBGK研究会 第188回(2017年9月15日)

・場所:都立戸山高校 物理実験室(新館4F)
1.三角コマと四角コマの回転
2.整流子のない磁石モーター(続く)
3.はねかえり係数
4.1μm回折格子シートを用いた分光計2種
5.小学生に教える被ばく
6.耳で生じる和周波数音、差周波数音と音波のうねりⅡ

▓続KBGK研究会、第187回(2017年6 月23日)

・ 場所:東大(駒場)の報告
1.ブラシも整流子もない磁石モーター(霜田光一)
2.熱力学第1法則学習後の用語(広井禎)
3.3重振り子の連成振動用Ⅱ(霜田光一)
4.気柱共鳴音が大きく聞こえるわけ(横田憲次)
5.耳に生じる和(差)周波数音と音波のうなり(小林英一)

▓続KBGK研究会、第186回(2017年4 月21日)の報告

・場所:都立戸山高校
1.作りやすいブラシレス磁石モーター(霜田光一)
2.仕事について(金城啓一)
3.用語「仕事について(その2)
4.長調と短調の3和音の音色が違うのはなぜか
5.気柱の共鳴の音が大きく聞こえる理由(横田憲次)
6.三原山溶岩の光沢(小林英一)

▓続KBGK第185 回(2016年2月17 日)の報告

・場所:東大・駒場
1.ブラシレス磁石モーター(霜田光一)
2.月の影響を考えた地球の面積速度の検討(横田憲治)
3.3重振り子の連成振動(霜田光一)
4.放射線教育について(金城啓一)
5.用語(仕事)について(広井禎)
6.いまさら聞けない、kgの意味は?その2(森雄兒)
7.三原山溶岩の光沢(小林英一)(次回にまわりました。)

▓続KBGK第184回(2016年12月2日)の報告

・都立戸山高校物理講義室、PM6時~8時
1.雨雲が黒いわけ(霜田光一)、
2.初期の会員後藤道夫先生(広井禎)、
3.雲の白さのモデル実験(小林英一)、
4.磁石モーターの効率(霜田光一)、
5.跳ね返り係数0<=e<=1の範囲外の一次元衝突実験(小林英一)、
6.アマチュア無線機を利用した電磁波の実験(佐藤正隆)
7.Monkey Hunting?(金城啓)

▓ 続KBGK第183回(2016年10月21日)の報告

・場所:東大・駒場
[1] 三角モーター(改作)(霜田光一)
[2] 高校での核の取り扱いについて(金城啓一)
[3] フーコー振り子のモデル実験(霜田光一)
[4] 地球の面積速度の検討(横田憲治)
[5] 白い雲と黒い雲。雨雲はなぜ黒いか。(霜田光一)
[6] 音波の差周波数を聞く実験(小林英一)

▓続KBGK第182回(2016年8月26日)の報告

・場所:都立戸山高校
[1]三角モーター(霜田光一)
[2]垂直跳びをしている人が持つ単振り子の実験(小林英一)
[3]3原色と色度図の分子論(霜田光一)
[4]太陽の子午線通過時間から地球の公転軌道の離心率を求める(横田憲治)
[5]はね返り係数の歴史に関する報告の紹介と若干の考察(小林英一)
[6]kgの意味はなに?ーー高校生のアンケート調査よりーー(森雄兒)
[7]エコノミストが高校物理を振り返る(広井禎)

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ベータ線霧箱基本編――ドライアイス

By   2016年1月21日

Ⅰ.霧箱(ベータ線)基本編

1.ベータ線霧箱の作り方―――ドライアイスを使う方法

STEP1. 準備するもの

○ドライアイス

・宅急準備1ドライアイス便でドライアイスをブロックで購入してもよいし、5分間くらい霧箱の飛跡をみるだけでよいときには、冷凍食品を買うときもらえる粒状のドライアイスでも間に合います。(写真の分量で5分位は十分観察できます。)

 

○パイレックスガラス容器

準備容器 2・ サテンの布

・iwaki スポンジ型(径18cm用) KBT240
・黒か濃紺のラシャ紙またはサテンの布。

 

○無水エチルアルコール
エタノール3・薬局にあり。
値段が少し高くなりますが、必ず「1級」(99.5%)と書いてあるものを入手しましょう。

 

 

○線源

・ガスマントルやユークセン石は、厚めの黒のラシャ紙等で包む。アルファ線はカットされるがベータ線は通過する。
・ガスマ線源マントル4ントル
キャンプ用ガスランタンの芯。アウトドア用品売り場にあります。GM管を持って行けば確実に分かります。

・鉱物標本:線源ユーク5ユークセン石

 

 

 

○ラップフィルム
ラップ6・ サランラップ(旭化成)が推奨。他のメーカーは、薄いのでやぶれやすい。

 

○アクリル定規
・ティッシュペーパーでこするので、なるべく30㎝以上の長さのものが静電気を起こしやすい。
・発生する摩擦電気は、ティッシュペーパーが負に、アクリル定規が正に帯電する。(塩ビの定規もあるので間違えないように。)

○ピペットかスポイトか代用品

○ティシュペーパー

○厚めのタオル

 

STEP2.作り方

①パイレックスガラス容器

1製作パイレックスガラス容器と厚手のタオルを用意します。

 

 

②サテンの布を入れる

霧箱の2製作中に底の形に合うようにラシャ紙かサテンの布を底に敷きます。

 

 

 

 

③アクリルシートを敷く

3シート製作3サテンの布の上にアクリルシート を敷きます。

 

 

 

④布帯を取り付ける

4帯製作霧箱の周囲に布帯をセットします.霧箱の深さの中間の位置に取り付けます。

 

 

 

⑤エタノールを注入する
5ピペット製作5ピペットで布帯に十分にエタノールを含ませます。

さらに底の部分にもエタノールを注入します。

 

 

⑥線源を入れる

6線源製作 線源を霧箱の内部に入れます。線源にユークセン石を使う場合には、ユークセン石をキッチン用のアルミホールか黒い紙で包みましょう。 その理由は、α線を遮蔽し、β線だけ通過させるためです。

 

 

⑦ ラップフィルムでふたをします。
7ラップ製作ラップフィルムは厚くて、やぶれにくいサランラップが最適です。

エタノール蒸気がもれでないように周囲をラップフィルムでしっかり密封し、気密を保ちます。

 

⑧ドライアイスを敷く。
8ドライアイス製作8ドライアイスが写真のような粒の場合には、そのままタオルの上に平らに敷き、容器の底と同じくらいの面積にまで広げます。

ドライアイスが大きな塊の時には、適量をタオルにくるんでハンマーでたたき小さな粒にします。

 

⑨アルミ板を敷く

9アルミ製作9広げたドライアイスの上にアルミの板を置く。
ドライアイスとアルミ板がよく接触するように容器を1,2秒くらい下に軽く押します。(「ジュー」というドライアイスの蒸発音が聞こえてきます。)

 

⑩霧箱容器をアルミ板の上にのせる
10移動製作アルミ板の上に霧箱をのせます。霧箱が水平になっているか確かめましょう。もし、傾いているときには霧箱やアルミ板をかるく下に押しドライアイスがより平らになるようにします。
アルミニウム板は、霧箱を均一に冷やすためのものです。

 

⑪光源をセットする
11光源製作光源はできるだけ明るいビーム状の光線がお奨めです。なるべく光源は2ヶ用意しましょう。

β線は、蜘蛛の糸のようにとても細い飛跡なので、飛跡ができていても、照明が暗くそれに気がつかないということがよく起きています。

少しまぶしいかもしれませんが、光源に対して逆光の方向から飛跡を見るのがβ線の飛跡がみえる必須のアングルです。順光からみるとほとんどの場合、よほど好条件でなければ飛跡が見えませんので注意!

⑫霧箱の上で帯電したアクリル棒ゆっくりふる

11製作完成イラストアクリル定規をティシュペーパーでこすり、帯電した状態にします。霧箱の5㎝くらい上をゆっくりと水平にお祓いでもするように移動させます。約3分から5分位でβ線の飛跡が見えてきます。物差しの帯電具合、物差しを揺らす時間間隔,距離,など試しながら飛跡が最も鮮明に見えるベストの方法を探してください。

 

Ⅲ . ベータ線

1.ベータ線とその飛跡

2.ベータ線用霧箱の作り方(液体窒素)

3.ベータ線用霧箱の作り方(ドライアイス)

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