| ・教育と季節風 | ・いま教育のすがたは? | ・質量と重さの単位:第一回『スカイラブで、宇宙飛行士の質量は、どう測定されたか』 |
| 2008/4/1 □教育の世界にも季節風が吹く。学習指導要領の改訂の時期になると、どこからともなく新しい教育スローガンの風が吹きはじめる。さっそうと子供たちに吹いてきた「ゆとり教育」のスローガンも10数年たって、いまや息もたえだえだ。そして、最近、理科の世界に新しく、季節風が吹き始めている。 □いま、「ゆとり教育」の欠陥がさまざまな角度から指摘されている。教材を系統的に整理をすることなく、どんどん削除してしまった。その影響をまともにうけた公教育では学力低下、おちこぼれの増加、学級崩壊がおきやすくなる方向に大きな力をおよぼした。他方、その影響を回避しようとした多くの私学や受験校では、従来通りの学力を維持するために、裏の時間割をつくり未履修教科をつくっていった。10年かかってようやく、「ゆとり教育」→「学級崩壊」→「未履修問題」がセットになって関連していることがだれの目にもあきらかになった。 □いま「ゆとり教育」はどう実施するべきだったのかが、ようやく多くの人に理解され問題点が共有化されつつある。しかし、いま教育の世界にはいつものようにあたらしい季節風が吹き始めてきている。「教養」というには言葉が重たいためか、理科では「サイエンスリタラシー」があたらしい季節風になりそうだ。 □戦後の日本の教育界に吹いてきた季節風は、おおむね「系統学習」(教え込み重視)と「探求学習」(発見重視)の間をふりこのように揺れ動いてきている。どういう教育スローガンにも一見識は、含まれている。「系統学習」、「探求学習」、「ゆとりの教育」、「サイエンスリタラシー」どれも耳を傾けるべき何かは、あるだろうが、10数年という単位でみれば、そのほとんどはいずれ去っていく季節風にすぎない。こうした、季節風の中で信じるに足る何かを見出すことがあるとすれば、これからが正念場といって真の「ゆとり教育」にこだわりつづける人ではなかろうか。 □毎日の教室の授業は、季節風では築いていくことはできない。このことは、日々、生徒に向き合っている教師にとっては、当たり前のことであろう。この毎日の積み重ねこそが、信じるに足る基軸である。WEB物理にとってたいせつなのは、目新しい〜学習というスローガンではなく,毎日の生徒とのやりとりかふるいにかけられ、改善されつつある完成途上の教材があるだけである。(yuji) WEB物理をサイトにアップロードし始めて1年を過ぎました。 設立当初の目的であった、教材作成の<開かれた編集室>が今回のサイトリニューアルでようやく可能になりました。 |