情報をどこから得るか
大きな災害に直面するとき、すべての人が真剣にこのさきのわが身の安全を考え始めます。しかし、このときほど情報の独占者が真実を伝えなくなるときもありません。国民が目をぎらつかせて政府報道に聞き入る姿を前に、最悪の真実を伝えるとたちまちパニックになるのでは、と政治家は思いこむからです。
いままで政治家任せにしてきた無関心層の人々が急に真実を知って怜悧な行動をとれるわけがない、と政治家が考えるのでしょうか。
こうした状況で真実を伝えようとすると、決まって出てくる言葉は、「無用に事実を悪く伝えてはいけない。」、「災害に打ちのめされている人に追い打ちをかけるような発言は差し控えるべきだ。」、「パニックを煽ってはいけない。」と倫理的非難が投げつけられます。こうした批判を受けるとマスコミの報道は、はやばやと「楽観報道、お祈り報道」に収束していきます。権力からの倫理的非難に簡単に萎縮してしまう姿は、戦前の「国難」という倫理的恫喝に屈する大本営報道パターンととてもよく似ているように見えてしまいます。
しかし、幸いにも、現在のわれわれを取り巻く情報の環境は、政府報道、マスコミだけではなく、さまざまな報道のルートが存在していることです。楽天的ストリー中心にシフトされた政府・マスコミ報道の他に、ツイッター、ブログ、You-Tube、ニコニコ動画、海外メディアという複数のチャンネルがみんなに開かれています。
不安でパニックにならないためには、楽観報道にくるまれることではなく、最悪の事態から楽観的な事態まで現実を一定の幅のあるレンジでとらえて、どういうストーリーで現実がこれから展開していくか判断し、その準備を個人の責任でしておくことでしょう。
勿論、このとき一番楽観的な状態で事態が収束することができれば、それはとても望ましいことであることは言うまでもありません。しかし楽観論にくるまれていた人が、激しく食い違う想定外の事態に直面して、パニックになってしまう最悪の事態は可能な限り回避しなければなりません。
そういう観点から、以下に、いくつかの情報源を紹介してみました。毎日の放射線の測定データ、福島発放射性物質の飛散シミュレーション(ドイツ)、飛散予報(ノルウエー)などの海外研究機関のデータなど。他にも有用な情報源がありましたら、コメント欄でみなさんから紹介をしていただければ幸いです。 (Y.Mori)
情報収集リンク集
- 放射性物質の流れの予想
http://transport.nilu.no/products/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-131_;region=Japan - 文科省のサイトがグラフ化され放射線の値を現状を知るのにわかりやすい。
東京 http://mextrad.blob.core.windows.net/page/13_Tokyo.html
全国 http://www.mext.go.jp/ - 福島第一原発から漏れた放射能の広がり(群馬大 早川由起夫教授のまとめグーグルマップ)
http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&msa=0&msid=210951801243060233597.0004a066858a3066ee70a&ll=35.838968,139.924622&spn=0.290566,0.373535&z=11




アルファ線について質問です。
今空間線量はガンマ線、またはベータ線のみ測定されており、アルファ線については測定されていません。
そして今報道されていることは、空間線量は横ばいか低下傾向としか言われていません。
ところが、あきる野市で一般市民がアルファ、ベータ、カンマ線をすべて測定しているリアルタイムデータでは、ここ数日上昇傾向にあります。
http://www.ustream.tv/channel/radiation-watch?lang=ja_JP
またつくばのエキスポセンターにある霧箱は、普段は時々しか見えなかったアルファ線が常時複数見える状態となっています。
http://myplanetarium.blog107.fc2.com/blog-entry-313.html
私も霧箱を作成して川崎の自宅のベランダに積もった土ぼこりを観測したところ、アルファ線が明らかに観測されました。しかし、庭の土では観測できませんでした。おそらく雨などで流されていると思われます。
アルファ線の測定については、東京都水道局の発表も
17日に水道中の放射能濃度を測定した際には、項目としてアルファ線が入っていたのに
17日
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h22/press110317-01.html
次の23日の発表では、何故かヨウ素とセシウムのみの結果となっています。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h22/press110323-01.html
水道では1Bq/kg以上で摂取制限となるのですが。
このように東電、原子力安全委員会、政府、公的機関ともにアルファ線についてはほとんど情報がありません。
アルファ線量のみを正確に把握することは、一般的には比較的難しいとは思いますが、原子力の専門家が把握できないというのはおかしな話です。
アルファ線を出す核種は、ウラン、プルトニウム、ラジウム、ラドンなどあるとは思いますが、今回の事故で実際に放出されている核種は何でしょうか。
つくばの霧箱の結果では空気中に浮遊しているように思われますが。